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セロトニンってご存知ですか?

[2024.10.04]

暑さ寒さも彼岸までと言われますが、やっと猛暑から解放される時期になりました。

皆さま、「幸せホルモン」と言われるセロトニンはご存知でしょうか。

セロトニンが「幸せホルモン」と呼ばれるのは、感情や気分の調節に重要な役割を果たすためで、精神の安定、幸福感の増加、ストレスの軽減、快眠の促進に寄与しています。

加えてセロトニンには「食欲を抑える」働きもあることが知られていますが、秋になると日照時間が短くなり、セロトニンの分泌が減少することがあります。

またセロトニンは血糖値の調整に関与しており、セロトニンが不足すると血糖値が不安定になったり、セロトニンを増加させると血糖値が低下することも報告されています。

そこで今回は、これからの季節に合わせたセロトニンの分泌を促す方法をいくつかご紹介させていただきます。

1)トリプトファンを含む食品を摂取する
セロトニンは、必須アミノ酸であるトリプトファンから生成されます。トリプトファンを多く含む食品には以下のものがあります。1日の摂取量の範囲で取り入れてみてください。

  • 大豆製品:納豆、豆腐、味噌
  • 乳製品:牛乳、チーズ、ヨーグルト
  • 肉・魚類:鶏胸肉、豚ロース、鮭、カツオ

2)リズミカルな運動を行う
ウォーキングやジョギング、ダンスなどのリズム運動は、セロトニンの分泌を促進します。特に一定のリズムで行う運動が効果的です。

3)日光を浴びる
朝の日光を浴びることで、セロトニンの分泌が活発になります。起きたらカーテンを開けて日光を浴び、朝のウォーキングを行うのはいかがでしょうか。

4)バランスの取れた食事をする
セロトニンの生成には、ビタミンB6やマグネシウムが必要です。
以下の食品に多く含まれていますので、これらをバランスよく摂取することが大切です。

  • ビタミンB6:マグロ、カツオ、鶏のレバー、ピーナッツ、ブロッコリー、バナナ
  • マグネシウム:木綿豆腐、蒸し大豆、ごぼう、カシューナッツ

5)感動する
映画や音楽、芸術作品に触れて感動することでセロトニンが活性化され、心がリフレッシュされることがあります。今年の秋は芸術の秋にしてみませんか。

 

セロトニンの分泌を促し、心身の健康を保っていただけますと幸いです。

                           

参考文献:

「血糖調節機構における中枢ノルアドレナリンおよびセロトニンの役割」   

「セロトニンシグナルと食欲調節機構」   

「食欲制御物質と肥満症」   

 

管理栄養士 日本糖尿病療養指導士 山内

 

 

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