日本医学会総会と「医の変革」
[2023.04.30]
第31回日本医学会総会が4月21日~23日に東京にて開催されました。日本糖尿病学会の元理事長である春日雅人先生が会頭を務められ「ビッグデータが拓く未来の医学と医療:豊かな人生100年時代を求めて」がテーマでした。本会は4年に一度開催される日本医学会全体の集会であり、プログラムの内容も領域横断的で多彩です。医学的な内容もさることながら医師の働き方改革についての議論も印象的でした。
また参加者には本会に合わせて岩波新書より刊行された一冊の本が配布されました。本書は「医の変革」とのタイトルで、第1部ではAI、ウェアラブルデバイス、遺伝子治療などのテクノロジーの進歩について、第2部ではがん医療、新型コロナを含めた新興・再興感染症、生活習慣病の精密医療といった未解決の健康課題について、そして第3部では医学・医療と社会の関係などについて最新の話題を第一線の研究者が分かりやすく解説されています(春日先生の解説では我々の研究論文を引用して下さっています!)。
一読した後は現代医療の全体像を整理して理解し直すことができ、俯瞰的な視点で医学や医療を考えるよい機会となりました。