朝ごはんを食べていますか?
こんにちは!管理栄養士の遠藤です。
忙しい日々を過ごしていると、朝ごはんを抜くことが習慣になっている方、朝起きてお腹が空いておらず遅い時間に食べて時間がずれるという方も多いかと思います。
セカンドミール効果という言葉をご存知でしょうか?
1日の最初に食べる食事(ファーストミール)が次の食事(セカンドミール)の血糖値にも影響を及ぼすという理論の事をいいます。
ファーストミールである朝食を摂ることで、分泌されたインスリンの効果などにより、セカンドミールである昼食後の血糖値の急激な上昇が抑えられることが報告されています。
そのため、一日の血糖値を安定化させるために朝食は食べた方が良いのです!
特に食物繊維を含む食事を摂るとセカンドミール効果は強くなるため、食物繊維を意識して摂ることが大切です。
食物繊維摂取量を増やすには、野菜・きのこ・海藻・果物等の食品を積極的に摂取しましょう。
また、普段食べている穀物を低GI(グライセミック・インデックス)値※のものに変更するという方法もあります。
※低GI値の穀物に変更すると?(100gあたり)
精白米から玄米へ変更 ⇒食物繊維が約2.5g増 |
食パンから全粒粉パン、ライ麦パン、ブランパンへ変更 ⇒食物繊維が約3~4g増 |
うどんからそばへ変更 ⇒食物繊維が約2.5g増 |
同じカロリーでも食物繊維を多く含む食品を選ぶことで血糖上昇が緩やかになります。是非取り入れてみてください。
忙しい朝でも朝食を食べることは大切です。
朝にお腹が減らない方は前日の夜の食事の時間を少し早めたり、食事内容を見直したりしましょう。
簡単に用意できる朝食として、マグカップスープのブログ(2022年4月11日「忙しい朝に、マグカップスープ」)も参考にして下さい。
まずはバナナ1本や牛乳1杯からでも良いので朝食を摂取することを習慣に出来るとよいですね!
管理栄養士/日本糖尿病療養指導士 遠藤
参考文献:日本人の食事摂取基準(2020年版)、食品成分表2022