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熱中症に気を付けて楽しい夏を過ごしましょう

[2023.05.22]

こんにちは。新年度から入職しました看護師の永野と申します。よろしくお願いいたします。

 

もうすぐ6月も迫る中、最近では30℃を超える日もあり、段々と気温が上がって夏が近づいてきましたね。5月8日より新型コロナウイルスが5類感染症に移行し、今年の夏はみなさん外出の機会も多くなるのではないでしょうか。

 

その夏に要注意であるのが熱中症。熱中症とは、長時間高温多湿な環境にいることによって、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく機能しなくなり、体内に熱がこもった状態をさします。症状としては、めまい、手足のしびれ、頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感などが挙げられ、重症化してしまうと意識消失や痙攣などの命にかかわる状態ともなってしまいます。そのため、熱中症の予防と、身近な方の様子が「おかしいな」と思った時には早めの対応が必要です。

 

熱中症予防のためには・・・

  • こまめな水分・塩分補給

水分摂取の際には、水やお茶、経口補水液(水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの)を摂りましょう。食事に含まれる水分を除き、1日1.2L程度が目安です。ジュースやスポーツ飲料で水分補給をしてしまうと、「ペットボトル症候群」となるリスクがあります(「ペットボトル症候群」については2023.4.21のブログ 清涼飲料水とペットボトル症候群 をご参照下さい)。カフェインやアルコール飲料は利尿作用があるため水分補給には不向きです。水分と一緒に、大量の発汗の後には塩飴などを使って塩分も補給して下さい。

 

  • 暑さを和らげる

環境省によると、室内ではエアコンや扇風機を使用して室温28℃を目安に調整することが推奨されています。その際には室温と一緒に湿度にも注意しましょう。室温がそこまで高くなくても湿度が高いと暑さの体感も変わってきます。また、外出時には帽子や日傘を使う、なるべく日陰に入るなどしながら出来るだけ直射日光も防ぎましょう。最近ではネッククーラーやハンディ扇風機などの熱中症対策グッズもたくさんの種類のものが売られていますので、それらを利用しながら暑さ対策をしてみるのもいいかと思います。

 

★特にご高齢の方は、加齢により体温調節の機能が低下することに加え、温度や喉の渇きに対しても感覚が鈍くなってしまう傾向にあるため、ゆったりとしていて通気性、吸汗性、速乾性に優れた素材の衣服を選択したり、意識的にこまめな水分の摂取をすることが必要です。

 

当院でも受付前にウォーターサーバーを設置しました。ご来院の際は、自由にご利用下さいね。

 

看護師/日本糖尿病療養指導士 永野         

 

【参考文献】

1)厚生労働省 「熱中症予防のために」

2)環境省 熱中症環境保健マニュアル2022

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