慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科　佐々木裕伸先生が筆頭著者として執筆した症例報告「Newly developed type 1 diabetes after coronavirus disease 2019 vaccination: A case report」（Sasaki H, et al. Journal of Diabetes Investigation. 2022 (6):1105-08）が、その年に最も多く読まれた論文として「Top Downloaded Article」を受賞しました。Congratulations! 私も共著者の一人として勉強させて頂きこの場を借りて御礼申し上げます。

論文は新型コロナウイルスワクチン接種後に1型糖尿病を発症した1例についての報告です。新型コロナウイルスワクチン接種と1型糖尿病発症との因果関係については、その頻度が非常に少なくまだ不明ですが、本報告後も国内外から同様の報告が数例あり、世界中の医療従事者に注意喚起を促したという点で大変価値のある報告と言えます。今後も症例の蓄積により、新型コロナウイルスワクチンと1型糖尿病との関係についてのさらなる研究が進むことを願っています。