Teijin DPP-4i Family Web Seminar
本日は自治医科大学附属さいたま医療センター内分泌代謝科講師 吉田昌史先生とWeb講演会を行いました。吉田先生からは「FGMからみたメトホルミンとDPP-4阻害薬の効果の違い~インクレチン関連薬の効果的な使用法を考える~」とのタイトルでお話し頂き、DPP-4阻害薬によるインスリン分泌促進効果(インクレチン効果)の機序を踏まえてメトホルミンとDPP-4阻害薬の作用の違いを分かりやすく教えて頂きました。インクレチンは膵β細胞のTrpm2チャネルに作用して血糖上昇時のインスリン初期分泌反応をよくすることで食後血糖を改善するため、インクレチン効果を最大限に発揮するためには空腹時血糖値をしっかり下げる必要があるというお話はとても勉強になりました。続けて私は「糖尿病治療における “Durability” の実現を目指して」というタイトルでお話させて頂きました。糖尿病の治療は生涯にわたって続くため、Durability(持続性)が大事です。良好な血糖値を長期にわたって維持するためには、血糖値やHbA1cだけを見て治療するのではなく、膵β細胞保護を意識して治療を行うことが重要であること、また早期からの良好な血糖コントロールを達成するために配合剤や週1回製剤を活用する意義についてお話させて頂きました。講演はオンラインにて配信され、5,000名以上の先生方にご視聴頂きました。有難うございました。