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高血圧症

当院では高血圧も含めた生活習慣病全般の診療を行っています。

健診などで「血圧が高値です」と言われた方はお気軽にご相談ください。

高血圧とは

高血圧は、動脈硬化の危険因子であり、動脈硬化を進め、心筋梗塞や脳卒中など心血管疾患の発症リスクを高めることから、治療が必要です。診察室で測った血圧が、収縮期血圧140mmHg以上あるいは拡張期血圧90mmHg以上であった場合、高血圧と診断されます。ただし、脳卒中などの発症率が最も低い「正常血圧」は収縮期血圧120mmHg未満かつ拡張期血圧80mmHg未満とされています。

家庭血圧測定のすすめ

健診や医療機関で「血圧が高い」と言われた方には、まずご自宅での血圧測定をお勧めしています。医療機関などで測定する血圧よりも、ご自宅で安静にした状態で測る血圧の方がより正確といわれています。特に医療機関で血圧を測定するといつも高い値が出てしまう方も多く、「白衣高血圧」と呼ばれます。それとは逆に健診や医療機関での測定では正常値でも、家庭や職場での血圧が高い場合もあり、これは「仮面高血圧」と呼ばれます。ご自宅で測定した血圧は「家庭血圧」と呼ばれ、診察室で測る血圧よりも約5mmHg低いといわれています。

家庭血圧の測り方

  • 信頼性が高い上腕で測るタイプの自動測定器を使いましょう。
  • 測定器の説明書をよく読んで、正しい方法で測定しましょう。
  • 朝晩2回の測定が勧められます。
  • 朝は起床後1時間以内で、トイレに行った後、服薬および朝食の前に、座位で1~2分間安静にした状態で測りましょう。
  • 晩は就寝前に、同じような状態で測定します。
  • 朝晩の測定で朝の方が高い場合には、朝を中心に測定を続けましょう。
  • できれば血圧は2回測定し、両方の値を記録して下さい。
  • 測定値は毎回記録して、診察の際にご持参ください。

血圧の目標値

血圧の目標値は、診察室血圧で収縮期血圧130mmHg未満、拡張期血圧80mmHg未満です。したがって家庭血圧では、診察室血圧よりもそれぞれ5mmHgずつ低い、収縮期血圧125mmHg未満、拡張期血圧75mmHg未満が目標となります。

ただし75歳以上の高齢の方では、診察室血圧で収縮期血圧140mmHg未満、拡張期血圧90mmHg(家庭血圧では収縮期血圧135mmHg未満、拡張期血圧85mmHg未満)が目標となる場合があります。

高血圧の治療

高血圧の治療も基本は生活習慣の調整です。特に高血圧の方のポイントは「減塩」いわゆる「うす味」です。塩分は水分を引きつける作用があり、血液量を増やすと同時に血管を収縮させ血圧を上げます。高血圧の方の塩分摂取は1日6g未満が目標となります。ただ、もともと日本人は塩分摂取量が多く、平均で1日10gを超えていることから、無理のない程度の減塩から少しずつ始めましょう。1日1gの減塩で収縮期血圧が約1mmHg低下することが報告されています。外食時にどのお店も味付けが濃いと感じるようになったら、塩分控えめの食生活が定着してきた証拠です。また食塩摂取の大部分は加工食品からの摂取であるため、加工食品の栄養成分表示に記載されている「食塩相当量」を確認することも重要です。

その他、肥満の改善(減量)、運動習慣、節度を守った飲酒、禁煙なども高血圧の改善に重要です。

そうした生活習慣の調整を行っても血圧が目標値に達しない場合、お薬の服薬を考慮します。

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