本日は私も世話人を務める「Islet E-quality Meeting」が開催されました。10回目となる今回は前半、群馬大学　白川純先生の座長で藤田医科大学医学部内分泌・代謝・糖尿病内科学准教授　清野祐介先生より「栄養素がホルモンを介して肥満を来たす機序の違い」とのタイトルでご講演頂き、炭水化物と脂肪による体重増加の機序の違いについて、GIP受容体欠損マウスなどを用いた基礎的検討の結果をもとに詳しく解説して頂きました。

後半は私の座長で藤田医科大学医学部移植・再生医学教授　剣持敬先生より「本邦における膵島移植の現状と将来展望」とのタイトルでご講演頂き、世界と日本の膵島移植の歴史と現状について解説して頂きました。膵島移植の成績はEdomonton protocolやCIT protocolの開発によって大きく向上し、わが国でも2020年から膵島移植は保険収載されています。1型糖尿病患者さんの治療の選択肢の一つとして内科医も知っておくべきことを教えて頂き、大変勉強になりました。

Islet E-quality Meeting 10th