本日は沖縄県那覇市で開催された「第59回糖尿病学の進歩」（世話人：益崎　裕章先生）にシンポジストとして参加いたしました。

「1型糖尿病診療における未解決課題と近未来展望 2025」をテーマとしたシンポジウムで、私は「糖尿病クリニックの視点から」とのタイトルでお話をさせて頂きました。その中でこれからの1型糖尿病診療に向けての課題として、１）スマホアプリを活用した個別化医療のさらなる推進、２）持続血糖測定（CGM）やインスリンポンプ療法を、それを必要とする一人でも多くの患者さんに届けるための技術面、コスト面でのさらなる改善、３）インスリン非依存状態の緩徐進行1型糖尿病（SPIDDM probable）の患者さんに対する「β細胞保護」を目指した治療の確立、そして最後に４）合併症抑制効果が期待できるSGLT2阻害薬、インクレチン製剤、MR拮抗薬などの薬剤を1型糖尿病の患者さんにどう活用していくか、という点を提示させて頂きました。このような課題の解決に向け、医療者としてこれからも努力を続けたいと思います。

第59回糖尿病学の進歩 1日目プログラム     

第59回糖尿病学の進歩 抄録