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歯科健診のススメ

[2022.06.01]

「国民皆歯科健診」という言葉をご存じですか?

厚生労働省が全国民に毎年の歯科健診を義務付ける制度で、導入に向けて検討を始めるそうです。

80歳で自らの歯を20本残す「8020運動」が推進されていますが、そのためには歯周病の早期発見や治療が重要です。しかし、自治体などで実施されている歯周病健診の受診率は、かなり低いというのが現状です。

 

なぜ、このような話題を出したかと言いますと、糖尿病と歯周病には密接な関係があると言われているからです。

歯周病菌に侵されると炎症性物質が産生されますが、これが唾液や血液によって全身をめぐることでインスリンの働きが鈍くなり、血糖コントロールの悪化につながると考えられています。逆に、歯周病の治療によりHbA1cの改善がみられたという研究報告もあります。

また一方で、糖尿病の方は、脱水による唾液の減少や細菌に対する抵抗力の低下により、歯周病が悪化しやすいと考えられています。

 

このようなことから、糖尿病の治療をされている方は、ぜひ定期的な歯科健診をお勧めします。

歯科受診される時には「糖尿病連携手帳」をお持ちいただくと、現在の糖尿病治療状況をスムーズに伝えることが出来ます。

また、「糖尿病連携手帳」には歯科受診の結果を記入する欄があります。歯周病の有無や咀嚼力など糖尿病の治療に関係のある項目もありますので、ぜひ記入をしてもらって下さい。

 

これを機に、お口の中の健康をもう一度見直してみてくださいね。

 

看護師 道京

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