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ゆっくりよく噛んで食べることのメリットは?

[2025.05.05]

毎日の食事、よく噛んで食べていますか? 時間に追われる日々の中、食事時間は短くなっていませんか?

早食いは過食につながり、体重の増加や血糖値の上昇など体に悪影響を及ぼします。「お腹いっぱい」の情報が脳の満腹中枢に伝わるまでには一定の時間がかかるといわれ、過食予防のためにも食事時間は15分以上を目安に、ゆっくりよく噛んで食べていただくことをおすすめします。

◎ 「噛むこと」のメリット9つ 

よく噛むことで、9つの健康メリットが得られます。

① 肥満予防:ゆっくりよく噛んで食事すると脳の満腹中枢が働いて肥満を予防する

② 味覚の発達:よく噛むことで舌の味覚センサーが働く

③ 言葉の明瞭化:噛むことで口の周りの筋肉が発達する。表情が豊かになり、きれいな発音になる

④ 脳の発達:咀嚼は脳機能の働きを活性化する。認知症や鬱予防になる

⑤ 歯の病気予防:唾液分泌で細菌を洗い流し虫歯や歯周病を予防する

⑥ 胃腸の機能を助ける:消化酵素が多く出され消化を助ける

⑦ がん予防:唾液の中のペルオキシダーゼという酵素には食品中の発がん性を抑える働きがある

⑧ 全身の体力向上:噛みしめる力を育てることで、全身に力が入り体力や運動神経の向上につながる

そして、ゆっくりよく噛んで食べることで、⑨食後血糖値の上昇を抑えます

 

このように「噛むこと」のメリットはたくさんあります。しかし現代の生活では、食べ物の変化により「噛まない」「噛めない」人が増えていると言われています。復元食による咀嚼回数の研究では弥生時代(卑弥呼の食事)の1回の咀嚼回数(食事時間)は約3990回(51分) 戦前では1420回(22分)、そして現代は620回(11分)と 時代を追うごとに咀嚼回数は減少し、食事時間も短くなる傾向が示されました。

 

◎ ゆっくりよく噛んで食べるための工夫

★ 1口20~30回噛む気持ちで食べる

★ 噛み応えのある食品(大きく切った野菜や肉、ナッツ類など固い食品)を食べる

★ 食べる順番をスープや野菜からとし、空腹を落ち着かせて食べるようにする

★ 噛む回数が多い食品や料理を選ぶ(参考:食品の咀嚼回数ランク表

★ よく味わって食べる

 

◎ 「ゆっくりよく噛んで」はあらゆる年代の方にお勧めです                

「噛むこと」を意識すると、食事を楽しむ時間やその大切さを実感できるようになります。「ゆっくりよく噛んで食べる」ことをあらゆる年代の方にお勧めします。

~キューピー企業サイトから~

                       

管理栄養士・日本糖尿病療養指導士 小林

 

参考資料

糖尿病対策に「ゆっくり食べる」ことは効果的 よく噛んで食べるための8つの対策 | ニュース | 糖尿病ネットワーク   

よく噛む8つの効果「卑弥呼の歯がいーぜ」とは? | 一般財団法人 日本educe食育総合研究所    

「食品の食べやすさ」って、何? きちんと噛める「食べやすさ」が「おいしさ」につながる – 噛むこと研究室    

よく噛むことを心がけよう! | 食育活動 | キユーピー                   

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